先日会社の同僚2人と10年ぶりに飲んだのだが、私を含め3人ともこの10年の間に結婚をするなど大きく環境が変わっていた。この2人にスナックの良さを教えてもらい私の人生は変わったのだった。
33年間彼女なし、デートしたこともなしで女性が苦手だった私の人見知り克服法
学生時代から人間が苦手だった私。
主なこじらせとしては、人に話しかけられたり、誰かと面と向かうと緊張して頭が真っ白になってしまうというものだった。
男性に関しては特に自分から仲良くなりたいと思うこともないのでどうでも良かった。
しかし女性に関しては仲良くなりたいし、付き合いたいという思いは強かったので人見知りの性格にはほとほと困っていた。
これでは一生彼女なんてできやしないと思い、女性に慣れるためにキャバクラや風俗へ行ってみたこともあったが、どうも違う。
キャバクラは女性が若すぎて話が合わなすぎ、何よりも料金が高い。風俗はプレイ時間が長く、会話をする時間が短い。
どちらも女性に慣れるという目的には合わなかった。
そこで頭に浮かんだのがスナックであった。
スナックならキャバクラよりも年齢層は高く、風俗よりも会話をする時間は長いのではないか、と思っていたのである。
そんな時にたまたま会社の同僚のA氏から「スナックに興味ない?」と声をかけられた。
A氏は会社の先輩だが歳は1つ下だったのでなんとなく話しやすく、入社してから顔を合わすことがあれば世間話などをちょいちょいしていた間柄だった。
そこで詳しく聞くとA氏は「あるスナックのチーママに恋をした」という。
一緒に行った先輩が家庭がある人だったので、そうそう店には行けないので、たまたま私に声をかけてくれたらしい。
私にとっては渡りに船だった。
第1段階はとにかく女性に慣れること
A氏に早速店に連れて行ってもらったのだが、思っていた以上に人見知りの克服に適している空間だった。
店にはカウンターとボックス席が4つ。ママは20代後半でチーママも同じくらいの歳だった。店の女の子は20代前半から30代前半くらい。
基本的にはいつも6〜7人ほど出勤していただろうか。
ひとりで行くと正面に女の子が立って接客するカウンター席になり、複数人で行くとボックス席に案内され隣に女の子が座るという感じだ。
料金もボトルを入れれば氷と割り物の料金(各1000円)だけで、後は女の子に飲み物をあげると、1杯につき1000円かかるという仕組みだった。
もちろん数時間いるとそれなりに料金はかかるがキャバクラに比べれば全然安い。そのため閉店までいることもしばしばであった。
スナックで女性に対する人見知りを克服するという方法の1番のメリットは無駄に傷つかなくて済むということだろう。
例えば同伴という制度がある。出勤前に女の子と客でご飯に行き、そのままお店に出勤するというものである。
女の子は同伴すると店から同伴手当のようなお金がもらえる。なのでよっぽどのことがなければ断られることはない。
私とAもチーママともうひとりの子と2対2で同伴を何度かしたが、私は女性と食事をしたのはそれがはじめての経験だった。
その子とはのちに2人で同伴をしたこともあり、女性と2人で食事をしたのもそれがはじめての経験となった。
このように、誘っても断られるかも、という不安が少なくてすむことは大きい。
さらに陰キャで会話が苦手な人にとって、
会話が続かなくても女の子がリードしてくれたり(それが彼女たちの仕事であるわけで)、
そして店に行けばいつでも会えるわけで(嫌われて連絡が取れなくなることもない)、
嫌われたり避けられたりして深く傷つくこともなく女性との経験値を上げることができるのは、
非常に理に適っているのである。
ここまでが第1段階。とりあえず女性に慣れるというレベル。
基本として押さえておきたいのは外見を磨くということである。
といっても仰々しいものではなく、
例えばスナックではなく、同じ会社で出会ったとしても一緒に遊びに行ってもらえるであろう清潔感は最低限整えたい。
まずは服装。ファッション誌などに目を通し、いいなと思った格好と同じような服を身につける。
といっても同じブランドである必要はなく(私もそうだが女性が苦手な陰キャに高価なブランドを買う金などない)、
リーズナブルな服屋に行って手頃な値段で同じようなデザインの服を買えばいい。
そして髪型。これもファッション誌を見て良さげな髪型を美容師さんに見せて同じ感じにしてもらうか、美容師さんに似合う髪型を教えてもらえばそれなりに見える。
とりあえず自分なりの最高到達点を目指せば良い。
あとは会話であるが、
やはり私のような女性が苦手な陰キャに女性を楽しませる面白いトークなどできるわけはなく、
そうなると聞き役にまわる方が得策だろう。
だがこればっかりは相性がでかいので、相手に気持ちよく話してもらうということを意識しつつも、
無理に会話を頑張るというよりは、話が合うというか、絡みやすい子を探す方がいい気がする。
この辺りを概ね身につけたら次のステップへ進める。
第2段階は恋愛モード
次の第2段階は恋愛モードである。
ここからはさじ加減が難しいのだが、好きなタイプの子に好意があるということを伝えていく、
といっても告白とかそういうことではなく、
その子の誕生日にちょっとしたプレゼントを渡したり、
その子に会いにお店にひとりで行く、とか、
私はあなたに好意がありますよ、という意思を表明する。
繰り返しになるが、これは本当にさじ加減が難しい。
例えばサッカーでいえば本番がワールドカップだとすると、
ワールドカップまで本気ではないけど、
キリンチャレンジカップで強豪に挑むくらいガチで好きになることが重要で、
ある種本気だから経験値も実戦と同じように上がっていく。
繰り返しになるがここが非常に難しいところなのだが、
本気にならなければ意味がない。
だから本気で好きにならなければいけないのだが、
相手は男性をいい気持ちにさせるプロなので本気で惚れてしまっては新たなこじらせが発生する恐れがある。
自身がストーカーになってしまうとかね。好意に応えてもらえずに苦しみ悶えるとかね。
こちらの方向にこじらせてしまうと、法律を犯したり、女の子に怒りをぶつけたり、相手に迷惑をかけてしまうわけで、人見知りの克服という目的から大きく逸脱してしまう。
そこで大切になるのは次の2点だと思われる。
- 相手の女性に対するリスペクトの気持ちを忘れない
- あくまでも本番は次のステージで、それは夜の世界ではなく自分たちの住む昼の世界であるということを頭の片隅に置いておく
この2点を忘れなければ大きく目的から逸れることはないと思われるが、なにしろ相手は華やかな夜の蝶である。
色鮮やかなドレスを身に纏った蝶から漂う鱗粉は非常に魅力的であり、近寄る男どもを次々と狂わせるわけで、
その鱗粉を浴びても理性を保ち続けるのは本当に難しい、
ということを肝に銘じておく必要はある。
ちなみにチーママの色香にほだされたA氏の顛末も綴っておこう。
A氏はチーママの誕生日やA氏の誕生日など重要なイベントの時などにはひとりで店に通うようになり、
同伴の他にもアフター(店が終わった後に飲みに行ったりする)もするようになり、
お互いの誕生日にはプレゼントを渡したり、もらったりして、仲を深めていった。
さらにはアフターでは手を繋いだり、なんかキスできそうな雰囲気(A氏談)だったり、確実に親密さは増し、
ある時にはプライベートでディズニーに遊びに行く約束も取りつけていた。
しかしそこからが苦悩の始まりだった。
遊びに行く前日になるとチーママの親族や友人に具合の悪い人がでたり、チーママ本人が体調を崩したりして、なかなかプライベートで会う約束が実現しない。
そこでお店に行くのだが、A氏と私がいるテーブルにはなかなかチーママがやってこず、
ようやくA氏の隣へ座ったと思ったらすぐにママに呼ばれて他のテーブルへ移動してしまう、など、なかなか遊びにいくという約束に関して問いただせず、
A氏の苦悶は日に日に深まっていった。
そんなある日、チーママは「体調を崩している」とA氏に告げ、その日を境に、1滴もお酒を飲まなくなった。
A氏はチーママを心配し、足繁く店に通ったところ、ある時チーママからアフターに誘われ「体調が良くならないので店を辞める」と告げられる。
そして「店を辞めたら一緒にいろんなところに遊びに行こう」と誘われ、軽めのキスをした。
A氏はその日を境に苦しみから解放され、チーママが店を辞めたら付き合える という希望に胸をときめかせる日々が始まった。
そしてチーママが店を辞める日がきた。
喜び勇んでラインを送るA氏。
この日以降、A氏が連絡をしてもいっさい繋がらなくなった。いわゆる音信不通というやつである。
ママや店の女の子もチーママと連絡が取れなくなったと言う。
今考えれば明らかにおかしい(女の子同士は連絡は取っていただろう)のだが当時はA氏も私も信じていた。それほど夜の世界は人を惑わせるということで。
お店はA氏と同じように「連絡が取れなくなった」とクレームを入れるチーママ目当ての客で溢れ、
ママや女の子たちは、「私たちも連絡取れなくなった。困るわー。本当にありえないよね」と言う対応に追われていた。
喜びも希望も奪われたA氏は魂が抜けた状態がしばらく続く。
3ヶ月ほど経った頃だろうか。
チーママは妊娠していたらしい。だからお酒を飲まなくなった。店を辞めて結婚をし、今は幸せに暮らしているという。そんな噂が店の客の間にまことしやかに広がった。
おそらく事実であろう。系列店のママもそのような話をしていた。
私は1つの結論に思い至った。
やはり好きになって追いかけるだけでは厳しい。私を好きにさせなければならないという結論に。
大事なのは楽しむこと
B氏が入社してきたのはこの頃であった。
歳は3つ上だが人当たりがよく話しやすいB氏とは顔を合わすとよく会話を交わし、ある時にお互いにスナックへ行くという話になり、例のスナックに一緒に行くことになる。
はじめの数回はA氏も誘い、3人で行っていた。
しかし元々お酒が特に好きなわけでもないA氏にとってスナックとは元々チーママのことだけであり、
チーママも消えスナック熱の冷めたA氏は、夜の世界から昼の世界へと移り、婚活を始めた。
すぐに彼女ができ、それを機にスナックを卒業、私はB氏と2人でスナックへ通うようになった。
めったにお酒を飲まずひたすらチーママへの愛を貫いたA氏とは違い、B氏はお酒自体を楽しむという飲み方だった。
それでも自然といい感じの仲の女の子ができ、アフターをしてカラオケに行ったり、プライベートで飲みに行ったりしていた。
私もA氏と同様、女性とのお酒の席を楽しむという余裕はなく、どうすれば女の子といい感じになれるのだろう、という思いにとらわれていたのだが、
そんな私にとってB氏の楽しそうに飲む姿は見習うべきものだった。
そこで女の子といる空間を楽しむということを意識的におこなっていったのだが、そうすることでひとつの変化が起きた。
女の子たちの私に対する態度に変化が生じはじめたのだ。
具体的にいうと、女の子から、遊びに行こう、的な誘いを受けるようになったのである。
女の子としては深い意味はなくただ誘ってみただけなのだろうが、私としては、何はともあれ女の子から好意的な態度を引き出せるようになったことが成長であり、
楽しむということが大事なことだったのかもと気づいたことが、
私の人生においてとてつもなく大きな財産になった。
私にも夜の世界から昼の世界へと移行する時期がきていた。
そして私も婚活を始めることに。
だが初めての彼女ができるまでは数年かかり、結局、初彼女ができたのは39歳の時で、1年後の40歳の時にその子と結婚することができたのである。
間違いなくA氏に例のスナック(可愛めの女の子も多く人見知り克服に最適の店だった)に誘われてなければ女性に対する人見知りは治っていなかっただろう。
そしてB氏に女性との空間を楽しむということを教わっていなければ彼女ができることもなかっただろう。
2人は私の人生をいい方向へ変えてくれた恩人である。
そしてスナックで私に関わってくれた女の子たちにも本当に感謝している。
私はスナックで女性に対する人見知りを克服できた。
女性に対する苦手意識がある人は試してみてもいいかもしれないと思う。
ただし、さじ加減を間違えるとダークサイドに落ちていく可能性があるのでくれぐれもご注意を。
画像素材:O-DAN(https://o-dan.net/)

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